第3回 ひのとり連携会~医療と介護の連携~

第3回ひのとり連携会を開催しました

1月に開催したひのとり連携会は、第3回目となりました。
今回は 16事業所・26名 の皆さまにご参加いただき、医療と介護の連携について一緒に学ぶ時間となりました。

回を重ねるごとに参加してくださる事業所も増え、「顔の見える関係」が少しずつ広がっていることを実感しています。

今回の講演は、現場に直結する次の2つのテーマで行いました。

① 訪問リハビリの現場の実際とリハビリ導入基準

(講師:ひのとり整形在宅クリニック 理学療法士 石田健太)

1つ目の演題では、訪問リハビリの実際の関わりと、リハビリを始めるタイミングについてお話しました。

理学療法士は「筋力をつける人」ではなく、
その人が生活の中でどんな動きをしているのかを評価し、生活そのものを立て直す専門職です。

  • ベッドから起き上がる
  • 立ち上がる
  • 歩く
  • トイレや入浴などの日常動作

こうした「生活動作」が不安定になったときこそ、訪問リハビリの出番です。

発表では、リハビリ導入のサインとして

  • 退院直後で生活がまだ安定していない時期
  • 脳卒中や骨折、パーキンソン病などの対象疾患がある場合
  • ケアマネジャーやご家族が「動きが悪くなった」と感じたとき

といったポイントをお伝えしました。

特に強調したのは、「様子を見ましょう」が一番リスクになる時期があるということです。
身体機能は時間が経つほど回復しにくくなり、発症や受傷から早い段階でのリハビリ開始が、その後の生活を大きく左右します。

実際の症例も紹介しながら、運動だけでなく、福祉用具の調整や環境整備、多職種との連携を含めて支えていくのが訪問リハビリであることをお伝えしました。

「なんとなく不安」は、立派なリハビリ導入の理由。
その気づきを大切にしていただければと思います。

③ 医療と介護の勉強会~相互理解の先にある連携~症候の見方シリーズ「心不全」

医療と介護の勉強会〜相互理解の先にある連携〜
症候の見方シリーズ「心不全」

(講師:ひのとり整形在宅クリニック 院長 鴨下友彦)

2つ目の演題は、症候の見方シリーズより「心不全」についての勉強会でした。

在宅の現場では、

  • なんとなく元気がない
  • 足のむくみが強くなってきた
  • 体重が増えてきた
  • 少し動くだけで息が上がる

といった変化が、心不全の悪化サインであることがあります。

講演では、心不全の基本的な病態から治療の考え方までをわかりやすく解説し、さらに

✔ 現場でどんな様子を観察するとよいか
✔ どのような情報を医療へ伝えると判断につながりやすいか

といった、ケアスタッフの皆さまが明日から使える視点について具体的にお話しました。

症状の変化に早く気づき、適切に医療へつなぐことができれば、重症化を防げる可能性が高まります。
まさに、医療と介護の連携が力を発揮する場面です。

◆ 最後に

今回の連携会の最後には、
在宅療養に関わる医療スタッフ、ケアスタッフはそれぞれ立場は違っても、目指すところは同じである、というメッセージが伝えられました。

それは、
「患者様やご家族が安心して療養生活を送れるよう、安心を共有すること」

これからも、学び合いながら顔の見える関係を深め、より良い在宅支援につなげていきたいと思います。

「在宅療養に関わるすべての人が、
それぞれの立場から“安心を共有する”。
それが、良い連携のスタートです。」

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
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↑ひのとり整形在宅クリニック 理学療法士 石田氏の講演中の様子

↑ひのとり整形在宅クリニック鴨下院長の講演中の様子

↑ひのとり検討会の質疑応答の様子