第5回ひのとり連携会を開催しました
4月30日(木)に、ひのとり連携会を開催しました。
今回は、11施設・17名の多職種の皆さまにご参加いただきました。
梅雨時の雨が降る足元が悪い中ご参加いただき、誠にありがとうございました。お忙しい中ご参加いただき、誠にありがとうございました。
回を重ねるごとに、医療・介護の垣根を越えたつながりが広がっていることを実感しています。同じ地域で在宅療養を支える仲間として、顔の見える関係を築けていることを大変嬉しく思います。
今回も現場に直結するテーマを取り上げ、活発な意見交換が行われました。多職種それぞれの視点からの発言があり、実践につながる学びの多い時間となりました。
【 今回の講演テーマ 】
今回のひのとり連携会では、医療と介護の連携をテーマに、現場ですぐに活かせる2つの講演を行いました。
今回の講演テーマは以下の通りです。
① 上手く伝わらないをなくす結論から伝える技術
~ISBAR実践~
② 医療と介護の勉強会~相互理解の先にある連携~
症候の見方シリーズ「呼吸困難」
① 上手く伝わらないをなくす結論から伝える技術
~ISBAR実践~
(講師:ひのとり整形在宅クリニック ソーシャルワーカー 佐藤良貴)
1つ目の演題では、「伝えたつもりが伝わっていない」を防ぐための報告・連絡のコツについて学びました。
現場では、
- 話している途中で遮られてしまう
- 忙しそうで十分に聞いてもらえない
- どう伝えたらいいか分からず億劫になる
といった経験をされている方も多いのではないでしょうか。
講演では、その原因として
・結論が後回しになっている
・情報が多すぎて要点が分かりにくい
・具体的な依頼が伝わっていない
といった点が挙げられました。
そこで紹介されたのが、**ISBAR(アイエスバー)**という報告のフレームワークです。
- I(Identify):誰が・誰について
- S(Situation):今何が起きているか
- B(Background):背景情報
- A(Assessment):評価・見立て
- R(Recommendation):具体的な依頼
この順番で伝えることで、
**「結論→根拠→依頼」**が短時間で整理され、相手にとって理解しやすい報告になります。
特に印象的だったのは、「人は平均18秒で話を遮る」という話です。
だからこそ、最初の一言で結論を伝えることの重要性が強調されました。
また、
- 数値や時刻で客観的に伝える
- 「どうしてほしいか」を明確にする
- 最後に復唱して認識をそろえる
といった、明日からすぐに使える実践的なポイントも多く紹介されました。
日々の連携をよりスムーズにするための、大変実用的な内容となりました。
②医療と介護の勉強会~相互理解の先にある連携~症候の見方シリーズ「呼吸困難」
~相互理解の先にある連携~
症候の見方シリーズ「呼吸困難」
(講師:ひのとり整形在宅クリニック 院長 鴨下友彦)
2つ目の演題では、「呼吸困難」をテーマに、在宅医療での対応について講演が行われました。
呼吸困難は、在宅の現場でも遭遇することの多い症候のひとつです。
講演では、病態や治療の基本に加え、在宅でどこまで対応できるのかという視点について詳しく解説がありました。
特に印象的だったのは、治療の選択において
- 在宅での治療を継続するのか
- 病院での治療が必要か
を判断する際には、医療的な視点だけでなく、
・患者様の状態や重症度
・意思疎通が可能かどうか
・ご家族の理解や意向
・在宅での介護体制
といった要素を総合的に考える必要があるという点です。
また、状態が悪化するほど医療と介護で判断が分かれることや、
家族間で意見が一致しないケースもあるため、日頃からの意思決定支援の積み重ねが重要であることも共有されました。
在宅医療では「治療を行う場所」を選ぶだけでなく、
その人にとってどこで過ごすことが最も安心なのかを考えることが大切であると改めて感じる内容でした。
◆ 最後に
今回の連携会では、
「伝える力」と「判断を支える力」という、現場に直結する2つのテーマを学ぶことができました。
医療と介護がそれぞれの専門性を活かしながら、
共通の言葉で情報を共有し、同じ方向を向いて関わることが、より良い在宅支援につながります。
これからも「顔の見える関係づくり」を大切にしながら、地域での連携を深めていきたいと思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
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↑ひのとり整形在宅クリニック ソーシャルワーカー佐藤氏の講演中の様子

↑ひのとり整形在宅クリニック 医師鴨下院長の講演中の様子

