第9回のひのとり検討会を開催しました。
新春のお喜びを申し上げます。
今年も旧年同様よろしくお願いいたします。
本年が皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げます。
ひのとり検討会は医師、コメディカル、ケアマネジャーが集まって医療と介護の一元化を目指し、それぞれの職種の役割の理解を深めるためにひのとり検討会を開催しています。
今回は、「訪問診療における方針決定のポイント」について、ACPという考え方を中心に医師の奥村先生にご講演していただきました。
ACP(dvance Care Planning)とは、自分で意思決定ができなくなる場合に備えて、人生の最期の過ごし方やどのような治療方法を望むのかを家族や医療・介護従事者と話し合い、共有するプロセスのことです。
聞き馴染みがない言葉ですが、終末期に意思表示ができなくなった場合に備えて、延命措置や治療方法などに関する希望を表明する「リビングウィル(Living Will)」という考え方がありました。この考え方も素晴らしい考えですが、リビングウィルで具体的な治療方法を希望しようにも、そもそも将来起こり得る病気をすべて予想するのは困難です。また、さまざまな治療方法を理解していないと自分の望む生き方に沿った治療を選択することもできません。
そのため、リビングウィルにすべてのケースを想定して書面に残すことは非常に難しいでしょう。
そこで、変わりゆく病状や生活状況、患者様を取り巻く環境やご本人、ご家族の思いを共有し、何度も方針を確認してより良い最期を迎えるように準備するACPという考えが発展してきました。
こうした考えにも様々な課題が指摘されていますが、ひのとりグループでは患者様や支えるご家族の意思決定がスムーズに行えるよう、満足度の高い医療提供を続け、「支える医療・寄り添う医療」を実践していく所存です。
今後とも勉強会等を通じ、医療と介護の一元化を目指して努めて参りますので、ひのとり整形在宅クリニックを今後ともよろしくお願いいたします。
